2005年7月11日

頭蓋機能障害についてもう一言！！ 頭蓋機能障害のことを書いたのでもう一言。 よく患者さんで「顔（頭）の形が歪んでいるのですが、そちらで診て頂けますか？」という電話がかかってくる。 たしかに頭蓋機能障害によっては特徴的（バナナヘッドなど）な歪みがある。であるがそれは結果として起こっている。 結果を診て原因である機能障害を治療するが、結果を診て結果である歪みを直接治すものではない。結果として歪みが補正されることはある。青年期（２０歳ぐらい）までだったら、骨も成長過程なので変化も著しいと思う。 私達、カイロプラクターの仕事は歪みを治すのでも形を整えるのでもない、機能障害を治療し身体が本来の能力を発揮できるように手助けを仕事にしている。 また頭蓋も頭蓋だけで働いてはいない、骨盤の機能障害や仙骨、呼吸、栄養、全体的な構造、様々なリズムなど身体全体の機能の一部として働いているに過ぎない。 結局は患者さんの全体像を把握できないと、部分である頭蓋も治療できないのである。 よく巷で見かける「顔面調整」「頭蓋調整で美顔に」というところは、何をしているか解らない。 私が「よく解らない」というのは「何を基準に歪んでいる」といっているのかである。 人間の顔は、多かれ少なかれ左右対称ではない。この元々対称ではないものを比較し「こっちが大きい、こっちが小さい」といって施術を行う。「どっちが問題で、どっちが良いの？」と聞きたいくらいだ。 きっちり頭蓋の機能障害を治療できればホントに効果は高い、がリスクも大きい。学生の時に経験したことだが、ある時、頭痛の友達に治療したところ、その日は頭痛は軽減したが次の日もっとひどい頭痛がでたという経験がある。 　頭蓋は人間の最も大事な臓器の一つである「脳」に大きく影響をあたえるため身体に出てくるリアクションも大きい。得に慎重に治療しなければならない。 お手軽にはできないと思います。 明宏

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