Diary(日記)

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2005年4月20日

18日の日記の追記
記事の編集
18日の日記を読まれた方から質問のメールが1件あった。
反響があるのは、とても嬉しい!!
しかし私の説明不足や文書力の無さで誤解が生じたようである。

私が言いたかったのは「表現の仕方で受け取る方に誤解を招く」と言うことである。(これは私自身にも言えることです!!)

「骨がズレる」「関節がズレる」という表現は、その人(施術者)が患者から受けた感覚であり、実際に生体(身体)の中では「ズレ」たりしていない。
もし実際に骨がズレたり関節がズレたりしているのであれば、骨折または脱臼を起こしている。そして神経学的な麻痺なども起こっているだろう。

この認識の間違いは人間の思考と感覚により起こる。
例えば、カイロプラクティックでは記録をとる時に「リスティング」というものを使用する。もちろん私も使っている。
この「リスティング」というのは、「どの部位」に「どの様な変位があったか」である。例に挙げると「腰の5番目の骨が右に回旋の制限がある」このときは「L5RP」と表記する。(注:テクニックにより異なった表記の仕方もある。それからここに挙げているのは基本的な考え方の一例として読んで頂きたい)
 しかし実際に何が起こっているかというと「L5に関わる関節の動きが悪くなっている。または正常に働いていない」ということを示しているだけで、「歪み」や「ズレ」を表しているのではない。

また治療も、この変位が原因ではない(骨は一人で動かないので)と考え、周囲の筋肉の変化や、それに関わる神経や内臓、その人の生活習慣や食事、睡眠の状況、挙げればきりがないが、そのようなものに原因があると考える。

カイロプラクティックにとって「リスティング」は便利な道具の一つではあるが、それは便宜上、生体の変化を記号化しただけである。

この「感覚」と「思考」の認識の間違いで今まで様々な問題を引き起こしてきた。
 韓氏意拳の韓競辰老師がよく言われる事だが「この鉛筆は長いですか?短いですか?」と言うのと同じで、鉛筆一本だけでは答えようがなく、相対的に比較するものがあってのものである。
 もう少し解りやすく言うと「赤色」というと、みんな同じ色を想像できるだろう。間違っても「赤色」と言われて「青色」を想像する人はいない。しかし「この色」を「赤色」と決めたのは人間です。
「ズレ」や「歪み」というのも人間が比較対照がある中で、思考で作った物を表現しているだけであって、たいした問題ではない。もっと身体の本質的なものへ注目しなければならない。

大学で解剖を教えてくれた先生(有名私立大学医学部)は「カイロプラクティックなんてオカルトだ」と言っていた。誤解を招かないように言っておくが、この「オカルト」と言ったのは「自分たちが解らない事を、さも解っているように言う」のが先生の言う「オカルト」であって学生たちに向けて「だからお前たちはもっと勉強しカイロプラクティックの有効性を示さないといけない!!」という叱咤激励のリップサービスの一つである。

それからもう一つ、つい最近まで「仙腸関節は不動関節である」と、どの解剖学の教科書にも載っていたが最近では「可動関節」となっている。このように医学の分野でも認識が変わりつつある。

今までダラダラと書いてきたが言いたいのは誤解が誤解を招いた時には原点とはまるっきり別物になっている事があると言うことです。

でも誤解を招いているのが我々カイロプラクターにもあるのは弁解できない事実でもあるので、正しくカイロプラクティックや身体を認識する手伝いをしていかなければならない。

明宏記






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