2004年12月5日

おもしろいリンク1 　１ヶ月ぐらい前にアドバンスカイロの藤沢先生のHPのBBSをチラチラ見ていたら「TMS」って単語が目に入ってきた。かれこれ10年ぐらいこの業界にいるので。だいたいの先生方とは同じ共通語で話ができるが「TMS」についてはさっぱりでした。「新しい機械？」と思ったぐらいです（笑）BBSの皆様すみません。 　それから１週間後ぐらいに丸善をプラプラしていると（本屋をプラプラ、うろうろするのはけっこう好き）「腰痛は終わる！」という本を見つけ中身をのぞいてみると「TMS理論」という単語を発見！！何という偶然！！思わず買ってしまった。 長谷川淳著　「腰痛は終わる！」　WAVE出版 　内容は5年ぐらいから医学の分野でよく言われているEBM:Evidence-Based Medicine（根拠に基づく医療）と「世界の診療ガイドライン」の話から始まり「腰痛診療のガイドライン」を使い腰痛の原因は何なのかを突き止め診療を行い、その名の通り「腰痛を終わらせる」本だ！！ 　読んでいて納得することもあるが耳の痛い内容もあった。カイロプラクティックの事も少しではあるが取り上げられており「なぜかわからないが一時的に効果がある時がある」事ぐらいであった。 　その他は老化、椎間板の異常、姿勢、骨のずれ、などは腰痛に関係なく。安静、コルセット、腰痛体操、牽引、足底板、手術、などは効果が無く、プラシーボ効果をこえられないという内容だ。 　それが何とも説得力があり研究、証明されている事なので納得する。（僕自身も反省させられた）とても読みやすく解りやすい（僕でも１日で読んでしまった）ので是非読んでみて下さい。定価1400円+税 　ではどうすれば「腰痛は終わるのか！！」そこは買って読んでね（笑）っと言ったらさみしいので、この本によると腰痛に対する不安や今まで植え付けられてきたイメージが治りにくくさせ、腰痛を悪化させる。心理社会的要因が腰痛の原因でカウンセリングによって緩和することで腰痛は終わるということらしい 　内容についての反論もあるがそこはおいといて。 確かに日々臨床で患者さんを見ていると痛い場所に原因がない事がよくある（あたりまえだが）腰痛の患者さんがきて腰も注意深くは見るがその他、体全体も注意深く診る（あたりまえだが） 　カイロプラクティックでは構造、化学（栄養）、精神のアンバランスが病気になるきっかけを引き起こすと昔から言われており。腰痛で来院され腰だけ診て帰す先生はいないのではと思うが… 　この本では信頼できる研究を取り上げ腰痛に対する呪縛をほどいているが、カイロプラクティックの研究に関しては疑問が残る。研究の内容までは解らないが、二重盲検試験（患者も先生も病気が解らない状態）で試験され、腰痛に対して腰部の治療のみをした研究であればカイロプラクティックの良いところは無くなると思う 　疑問が残りつつ次回へ…

Diary V2.02 [CGIダウンロード]